7月に新宿エイサー祭りを見に行ったので、改めてエイサーというものについて調べてみました。
エイサーというと、沖縄の伝統芸能、エイサー用の大きい太鼓は豚皮が張られている、というくらいの予備知識しかないのですが、どうなのでしょうか。
もくじ
エイサーとは
旧盆の時期に沖縄で行われる祖先の霊を迎え、送り出す為の踊りだそうです。
盆踊りなどと同じ意味合いですね。
元々は太鼓のないものから、現在の太鼓を使用するスタイルになったとのことです。
エイサーに使用する曲
色々あるようですが、YouTubeを見るとミルクムナリという曲が多く揚がっており、有名なようですと。
ミルクムナリは独特のゆったりしたテンポの曲で、曲の雰囲気もどこか儀式のような雰囲気を感じさせます。
ミルクムナリの他にあったのは唐船ドーイという曲でした。
この曲は新宿エイサー祭りでも演奏されていました!!
ツッチャッツッチャツッチャツッチャという明るめの曲で沖縄を連想させてくれる曲です。
近年では、ポップスなどに合わせて創作で踊ったりすることもあったりと、エイサーも変化を遂げているようです。
確かに、新宿エイサー祭りでもポップスやクラブミュージックに近い曲に合わせて踊る団体さんもありました。
エイサーに使用する楽器
エイサーでは楽器が主に4つ登場します。
- 大太鼓
- 締太鼓
- パランク
- 三線
大太鼓(ウフデーク)
エイサーと言えばこの楽器をイメージしますね。
真っ赤な胴に豚皮が張られ、ドゥムンドゥムンととても響く太鼓です。
大きな動きが大きく、お客さんの目を引くエイサー花形の楽器です。
締太鼓(シメデーク)
顔と同じサイズくらいの紐締めされた太鼓がシメデークです。
色は様々あるようですが黒や赤が主流のようです。
パンッっというウフデークよりは軽く乾いた音が特徴的ですね。
また、太鼓の大きさを活かしてダイナミックに動いたり方向転換したり舞ったりすることが可能な太鼓です。
パランク
シメデークよりも更に小さい太鼓がパランクです。
もともとパランクはエイサーにはなかったようで、近年取り入れられることが増えて来た楽器のようです。
楽器の裏が返しのような感じになっているので、そこを握って持ちます。
パランクはシメデークよりも更に高い音が出ます。
パァァァンという高く鋭い音は他の楽器にかき消されることなく聞こえる音です。
また、パランクもシメデーク同様小回りのきく動きが可能です。
三線(サンシン)
エイサーをやる上で欠かせないのが三線です。
何と言っても蛇皮なのが特徴ですね。
また、引くときは三線専用の爪だったり、素手で引いたり、ピックだったりと様々な形態で弾けるのも面白いですね。
ゆったりとした曲から、テンポ感のある曲まで、三線が曲に入るととても色が出て来ます。
近年だと、auのCMで桐谷健太さんが演奏した海の声で話題になりましたね。
この乾いている中にしっとりを響く音がとても素敵ですよね〜
他にも…
主な楽器以外のもエイサーでは三羽(サンバ)や指笛が登場します。
サンバは指と指の間に挟んで、もう一方の手で軽く打つような感じで鳴らす楽器です。
やってみるとカラララッとキレイに鳴らすのは意外と難しいです〜
指笛は奥が深く、ただ高い音を鳴らすだけでなく、短い音から長い音、遠くに届く鋭い音や広がる音など本当に様々な音を出しています。
指笛が鳴らない私からすると何故あんなにも使い分けられるのかが不思議です。
エイサーの隊列と役割
エイサーと言えば、隊列を組んで踊っていますよね。
あの隊列には役割と意味がちゃんとあるようです。
旗頭
旗頭は名前の通り、その団体の旗を掲げる重要な役割です。
隊列の先頭に立ち、進んでいく姿はとてもカッコ良いです。
大太鼓・締太鼓
先ほど説明した大太鼓と締太鼓は、隊列の中でも音を出すため、非常に重要な役割を担っています。
動きと音を両立するには、しっかりとエイサーを理解していないとできない為、最初はやらせてもらえない場所だそうです。
イキガモーイ(男手踊り)
楽器を持たずに踊る男性がイキガモーイと呼ばれます。
エイサーを始めたらまずはここからスタートです!!
イキガモーイで曲や踊り、足運びを覚えて初めて大太鼓や締太鼓が叩かせてもらえるようになるそうです。
全ては基礎、基本からですね〜
新宿エイサー祭りでは、イキガモーイの方はあまりいなかった感じです。
団体の人数によっては楽器などに回ったりするのでしょうか。
イナグモーイ(女手踊り)
イキガモーイと同様に踊る女性はイナグモーイと呼ばれます。
大太鼓、締太鼓とは異なる鮮やかな衣装で華麗に踊る姿はとても素敵です。
エイサーをやる上では欠かせないとっても大切な役割です。
ちなみに、踊り手さんの足運びなどを見ればその団体のレベルがわかるらしいですよ〜
サナジャー( ≒ チョンダラー)
サナジャーは白塗りという奇抜な風貌で、道化師のようにお客さんを盛り上げる役割があります。
それに加え、隊列を調整したりと縁の下の力持ちポジションも担います。
盛り上げつつも、周りを見て冷静にコントロールする、司令塔ですね!!
とても難しいポジションで、実力を備えたベテランがこのポジションにつきます。
新宿エイサー祭りで見た白塗りの方はこれだったんですね〜
地方(じかた)・地謡(じゅうてい)
三線を使い、踊り手が踊る為の曲を演奏する役割を持っているのが地方・地謡です。
傘を被ったりと、他のポジションとは少し異なった雰囲気と風貌をしています。
その役割はとても重要で、地方のテンポによって踊りの全てが決まります。
とても人気の高いポジションだそうです!!
多くの人の力の結晶こそが「エイサー」
今回エイサーのことを調べて、その歴史とともに奥の深さを感じました。
衣装や言葉の意味などまだまだ知らないことだらけです。
また、ポジションや役割を見て、エイサーをやるには本当に多くの人の力が必要なんだなということがわかりました。
個がいくら優れていても調和された素晴らしいものはできず、輪の力を持って調和し一つのエイサーを作り上げていくということも感じます。
調べるうちに、エイサーがもっと知りたくなり、好きになりました!!
いつか本場沖縄に行ってエイサーを習ってみたいなと感じました。
皆さんもエイサーを聴く機会、見る機会がありましたら、足を止めて見てはいかがでしょうか〜
おまけ
エイサーをもっと知りたい場合は「沖縄全島エイサー祭り」Webサイト
今回色々と参考にさせていただいたWebサイトの一つに沖縄全島エイサー祭りさんがあります。
このWebサイトでは、図解込みでエイサーをわかりやすく紹介されているので、もっと詳しく知りたい方は是非ご覧くださいませ〜
沖縄のフリーイラストがたくさん
今回エイサーを調べる中で「イラスト沖縄」さんという、沖縄に関連するイラストが個人・商用利用無料のサイトというものがありました。
とてもポップで素敵なイラストですので、機会があったら利用してみてはいかがでしょうか〜
引用・参照
- エイサーについて – Wikipedia – エイサー
- エイサーについて – 沖縄全島エイサー祭り – エイサーとは
- 楽器の名前について – 沖縄ワールド – 沖縄夏の風物詩「エイサー」
- イラスト – イラスト沖縄
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