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津軽三味線ビギナーが津軽三味線を始める時に困った事「三味線を買う」

津軽三味線ビギナーが津軽三味線を始める時に困った事「三味線を買う」

※2018年4月12日追記

 邦楽村のKeisukeです。今までは尺八と和太鼓に取り組んでいましたが、この度津軽三味線も始めました!!津軽三味線を初めて約1ヶ月が経ちました。(2017年6月時点)まだまだビギナーですが、日々成長を感じる今日この頃です。

今日は津軽三味線ど素人が津軽三味線を始めるにあたってつまずいた、三味線を買う時のポイントをご紹介いたいします。これから津軽三味線を始めたいって人の役に少しでも立ったら嬉しいです!!

津軽三味線を買う

 最初に躓いたのはを買うべきなのか」という所でした。身近で津軽三味線を見ていたものの、持っていた前知識は

  • 太棹三味線
  • 大きい

くらいでした。どこで買うのか?新品を買うべきか中古を買うべきか、なども分からない状態です。悩んだ結果として私はヤフーオークションで中古を探すことにしました。

新品の津軽三味線は高く…中古もでも中々のお値段がします。お金はない!!でもとにかく触れて練習できるものが欲しかったんです。

そうなるとやっぱりオークション。メルカリなどのフリマ系も探したのですが、出品数が少なかったです。やはりヤフオクの出品数は群を抜いていました。

お金はある。新品が欲しい!!という方はお店で買うのがベストですね。実物を目で見て、色や大きさを確認したり、試奏したりできるのは良いです。お店であれば、一から教えてくれるので間違いない一品が買えるはずです。また、お店だとその場で他にも必要な小物なども、お店の人に聞きながら買えるのが嬉しいですね。

 話は戻り、ヤフオクで買うことにし私は色々な苦労の、こちらの三味線を落札しました。お値段は17,000円でした!!ギリのギリまでは10,000円切ってたのですが、そこはオークション。やはり最後は値段が上がりますね。

この三味線にした理由ですが、以下の通りです。

  • 値段が安い
  • 付属品が豊富
  • 皮破れがない
  • 竿も壊れていない

 値段もですが、買ってすぐに始められることが決め手でした。ヤフオクだと、皮が破れている三味線などもよく出品されています。素材は非常によく、まだまだ使えるものばかりなので大変お得ではあるのですが、買って最初に修理という工程がある為、今回は避けました。

 さて、お次は実際に三味線を探す・買う時に見ていくポイントをご紹介いたします。今回は周りにいる津軽三味線奏者に助けられながら吟味していきました。その時に色々なポイントを教えてもらいましたので、そのポイントを紹介いたします。

※2018年4月12日、ポイント追記
 私は津軽三味線を始める上で太棹が必須だと思っていましたが、民謡は中棹でも全然問題なく、むしろ三味線のサイズ感としては中棹の方がフィットするという場合もあります。探す方は太棹だけでなく、中棹も視野に入れて探して見てください!!中棹だと太棹に比べ、お値段も安く購入できることが多いです。(太棹は軒並み高額になりやすいです。)

必ず見たいポイント

棹の太さ

写真は左から、太棹→中棹→細棹

 まず見るのは棹の太さです。面幅と呼ばれ、棹の面面(弦を張る面)の幅を確認します。津軽三味線は太棹を主に使用しています。太棹は竿幅が3〜3.5cm以上と、かなり太めです。一目でわかるものもあればわかりづらいものもあります。オークションなどだと面幅も記載している場合があるので、よく確認すると良いです。記載がない場合は出品者に問い合わせて見るのもありですね。

 私が購入した三味線は面幅が2.9cmなので、中棹の部類に入ります。太棹でなくともよいみたいですが、気になる方は太棹を探しておけば間違いはないです。

また、太棹の場合、糸巻き大きいのもポイントです。

棹が鳩胸かどうか(鳩胸でないこと)

棹の胴に近い部分が鳩胸かどうかもチェックです。

鳩胸とは胴に近い部分の竿が滑らかな曲線を描いているものです。長唄三味線は鳩胸になっています。

津軽三味線の場合、鳩胸ではない形になります。これは胴に近い部分まで弾く為です。
これは太さよりも見極めが楽なポイントです。民謡などで使用される中棹三味線も形は一緒なので、面幅と一緒に確認すると良いかと思います。

さわり

 棹にさわりが付いているか、これも見るポイントです。さわりというのは一の糸(一番太い糸)の上駒(糸巻きの少し下)に付いている機能になります。表面から見ると四角だったら丸だったりのポチっとしたものがあります。背面から見るとネジ巻きのようなものがついています。

 さわりは調整することで、弦がより響くようになる機能です。太棹であれば基本的に付いています。中棹の場合、ついていないものあります。中棹か太棹か判断が難しい場合、さわりの有無を見てみるのもポイントです。中棹が良いという場合も、さわりはあっても損はないと思うので、確認しておくのが吉です。

胴かけ

 胴かけも一見して判断しやすい部分でとても良いです!!※こちらはFacebookにてコメントをいただき、追記させていただきました。

 胴かけは三味線の胴に付いているパーツのことで、腕を乗せる部分になります。津軽三味線の胴かけは樹脂製などのツヤツヤした胴かけの場合がほとんどのようです。地唄・長唄・民謡の三味線の胴かけは布製のものが多いようです。しかし、オークションだとそもそも胴かけがない場合もありますので、お気をつけください。写真だと、下から二つ目の三味線が太棹です。胴かけが樹脂製でツヤツヤしています。

見極めにプラスできるポイント

 以下のポイントは、購入時の見極めにプラスできるポイントです。必須ではないですが迷っている場合に参考にしていただければと思います。

皮破れ

 買ってすぐに練習したいという人は皮の破れていないものを探すのが良いです。しかし、皮の状態は写真だけでは分かりづらく、破けてなかったけど買って見たら、すぐに張り替えなんてこともあるようです。

 私も今回皮破れのないものを選んで買いましたが、張り替え前提で、破れていても良い三味線を購入し、張り替えるというのもよくあることだそうです。張り替えはお店や貼る皮にによって様々ですが、3~4万前後みたいです。

 津軽三味線の場合、打つことが前提なので犬皮が良いそうです。犬皮破れなしだったら買いです。

バチ皮

 バチ皮は胴に貼ってある皮の上にさらに貼ってある皮のことです。バチで胴の皮を傷つけないように保護する為に貼ります。 津軽三味線のバチ皮は胴の中心部分までガッツリ貼ってあります。これは、津軽三味線が前バチ後ろバチといって、胴を広く使用する為です。地唄や長唄は、バチ皮が丸く、胴の上の部分のみのものになります。民謡で使用している三味線だと、中間くらいの大きさだったりする場合もあります。貼ってなかったり、剥がれている場合もあるのでプラスアルファくらいで確認する感じです。

津軽だけど避けたいポイント

 以下のポイントは、太棹などではあるものの購入は控えた方が良いポイントです。主には破損なので、オークションで記載されている場合が多いですが、記載がない場合もあるので写真などをよく見て確認して見てください。

天神・棹・胴などの破損

天神とは、三味線の一番上の部分になります。 天神は音の命です。これが大きく破損している場合、竿を変えないといけなかったりするので、注意が必要です。また、胴、竿にヒビも同じく、音に影響してきますし、場合によってはすぐに使えなくなる場合もあるの注意です。

 ちなみに、写真の三味線は邦楽村も大変お世話になっている森さんという方の三味線の天神です!!カッコいいですよね。これはオーダーメイドですよ!!

後々まで考える場合のポイント

 以下は買った三味線を永く使っていきたいという場合に、プラスαとして検討するポイントです。

棹の木材の種類

 三味線の場合、竿に使用する木材は花林、紫檀、紅木などがあります。
それぞれで特色が異なるのですが、花林は初心者の練習用三味線に主に用いられます。
紅木は一般的な三味線から高いものまで色々使用されています。紫檀は花林と紅木の中間といった感じです。中間ではありますが、紅木に近いと言っても良いかもしれません。現在、紫檀は原料確保が難しくほとんど手に入らず、レアな三味線です。

 花林でも舞台に立ってはいけないということはないですが、舞台に立つんだ!!幅広く演奏していきたい!!という方は紅木も視野に入れて探すと後々楽かもしれません。

糸巻きの種類

 糸巻きはプラスティック、アクリル、象牙、木材などがあります。一般的にはプラスティックですが、まれに象牙の糸巻きが付いるものもあります。

 象牙は国際的に見ても取引が禁止されている為、今後流通量増えていくことはない素材です。なので、非常に価値があります。また、象牙は月日が経つことで色が変わり、深みが出てきます。永く使ったなという愛着がわきやすい素材です。

 木材では、黒檀というとても堅い木材(箏の場合黒檀のものはかなり高いです)を使用しているものもあります。黒檀は堅牢なので、安定した使用感があります。

 アクリルはあまり見かけませんが、奏者全体で見ると近年アクリル糸巻きの人気が非常に高いです!!カラーバリエーションも豊富な為、自分の三味線を押すのに一役買っています。オークションなどで三味線を購入して、あとでアクリルの糸巻きだけ買うというのもありです。

その他のポイント(あったら嬉しいけど、値段が高騰しやすい)

 以下は、なくても全然差し支えないですが、値段が上がりやすい三味線のポイントです。

彫り

 三味線の胴の内部に細かな溝が彫られている場合があります。これを彫りと呼びます。彫りには綾杉彫、子持ち綾杉など色々な種類があります。しかしこの装飾は手間がかかるため、高い三味線が多いです。

 彫りには一般的に音をよくする効果があると言われています。細かいところまで気になる方はチェックしても良いポイントです。オークションなどでは「彫りあり」「綾杉」などと書かれています。

金ホゾ

通常のホゾ

金ホゾ

 三味線は分解できるのですが、この分解の継ぎ目の部分をホゾと呼び、ホゾに金を使用して補強してあるものがあります。そういった三味線を金ホゾ、金ホゾ付きと呼ぶみたいです。実際見えない部分ですが、職人の技が詰まっていて、金ホゾの三味線も高くなります。彫りに比べると音や見た目には影響ないので、あまり気にしなくて大丈夫です。これらを持っている三味線は、たとえ皮破れであっても値段がとても高くなります。

まとめておくと…

長くなりましたが、以上が津軽三味線を購入する際に気をつけるポイントです!!これらを気をつけておけば、良い三味線に出会える確率がグッと上がるかと思います。

最後のまとめると以下のような感じです。赤は要チェック、青はプラスαなポイントです。

  • 棹の種類:太棹(面幅3cm以上目安)
  • さわり:あり
  • 鳩胸かどうか:鳩胸じゃない
  • 胴かけの材質:樹脂
  • 天神や胴、棹にヒビや割れがないかどうか
  • 糸巻きの大きさ:かなり大きい
  • バチ皮:四角で面の下の方まで伸びている
  • 棹の材質:オススメは紅木
  • 糸巻きの材質:なんでも大丈夫
  • 彫りや金ホゾはあったら嬉しい、なくても大丈夫

といった感じです。これらの条件に当てはまってたらほぼ間違いなく津軽三味線だと思います。確実ではないですが探す時の参考にして見てください。

本当に色々な三味線がある。

 ヤフオクやメルカリなどでは、本当に多く三味線出回っています。完品、皮破れ、ケース付き、バチ付き、9つに分解できる三味線なんていうものもありました。細棹や地唄用の三味線でも欲しいなって思うような美しいものも多くありました。

 しかし、これというものを見つけるのは本当に難しいです。太棹と書いてあるけど中棹だったり、津軽と書いてあるのに地唄用だったりと様々です。

 結局の所、こういった見極めが大変敷居が本当に高いなって感じました。楽器を見つけるのがもっと楽だったらもっと気軽に始められるのになって感じますね。反面、苦労したらから愛着が湧くということもありますが…

 私は今回とても良い三味線に巡り会えました!!前の使用者様が本当に丁寧にしていたことがわかる楽器でした。中棹で津軽三味線なんていいのかなという不安もありました。しかし、津軽三味線をやっている人に見せると皆「いいじゃん!!良い買い物したね」と言ってくれて嬉しかったです。そもそも民謡も中棹ですし、あまり気にしなくても良さそうです。

色々書きましたが、自分の予算や体格、インスピレーションにあったものを買うのが一番良さそうです。なので、あぁ…太棹じゃなかった…間違えちゃった…という人も自信を持って楽器を大切にしてあげてください!!

皆さんが三味線を見極める時のポイントなどのご意見をお待ちしておりますー
今回は津軽三味線でしたが、細棹・中棹の見極めポイントなども嬉しいです!!

邦楽村からのお知らせ



第2回神戸和楽器もくもく会
日時:2018年10月27日(土) 12:00 ~ 16:00
場所:青森ねぶたワールド 三宮生田新道店(各線「三ノ宮駅」「神戸三宮駅」「三宮駅」より徒歩5~7分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!


第4回千葉和楽器もくもく会
日時:2018年11月10日(土) 13:00 ~ 17:00
場所:蘇我コミュニティセンター2F和室(JR蘇我駅徒歩5分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!


第27回和楽器もくもく会
日時:2018年11月17日(土) 17:30 ~ 21:30
場所:千駄木交流館(千駄木駅徒歩5分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!


大阪和楽器もくもく会
日時:2018年11月23日(金祝) 14:00 ~ 17:30
場所:北浜「和み」の文化スペース キタリシテ (地下鉄堺筋線/京阪電鉄北浜駅 徒歩3分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. By 張 (Jang Yun Seon)

    こんにちは。
    韓国の音楽学者の張允と申します。

    私は今、韓国の'NAVER'ていうWebで、世界の楽器を紹介するプロジェクト、
    “楽器百科( http://terms.naver.com/list.nhn?cid=58160&categoryId=58160 )”
    で作家として参加しているんです。

    今度, 私が担当する項目のなかで、三味線ていう日本の楽器があるんですが、
    そんなわけで、
    貴ホームページ blog の
    いろいろの内容を読んで、勉強しました。ありがとうございます。

    ちなみに,
    その楽器に関する画像が
    そうとう必要なんです。

    もしかしたら、このページの中 収録している一部画像を
    引用してもらってほしいなんですけど、
    許可をもらってるのが可能ですか。
    もちるん、著作権の表記はちゃんとしてます。

    検討した後で, ぜひ、E-mail回信をお願いします。
    下手な日本語なので、すみません。

    – 張 拜上 –

  2. こんにちは。
    韓国の音楽学者の張允と申します。

    私は今、韓国の'NAVER'ていうWebで、世界の楽器を紹介するプロジェクト、
    “楽器百科( http://terms.naver.com/list.nhn?cid=58160&categoryId=58160 )”
    で作家として参加しているんです。

    今度, 私が担当する項目のなかで、三味線ていう日本の楽器があるんですが、
    そんなわけで、
    貴ホームページ blog の
    いろいろの内容を読んで、勉強しました。ありがとうございます。

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    その楽器に関する画像が
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    引用してもらってほしいなんですけど、
    許可をもらってるのが可能ですか。
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    下手な日本語なので、すみません。

    – 張 拜上 –

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