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三味線職人直伝!三味線のカンベリ修理体験レポート!

三味線職人直伝!三味線のカンベリ修理体験レポート!

今使っているマイ三味線のカンベリが気になってきました…

(まだいける気がするけど…う〜ん…)

なんて悩んでいましたが、
カンベリが深くなると削る箇所が多くなってしまうので、
早めに修理するのが吉です!

というわけで、今回は仲良くしてもらっている三味線工房の
三絃司きくおかさんに三味線のカンベリ修理をお願いし、
そしてなんと修理の体験までさせていただきました!

三絃司きくおか

三絃司きくおか(公式HP)は、
東京都の東四ツ木にある三味線工房。
三味線製造・修理・皮張りの他に
手作り三味線キット「小じゃみチントン」の
販売やワークショップも手がける。

手作り三味線キット「小じゃみチントン」紹介!演奏するも良し、インテリアとして楽しむも良し!

店主の河野 公昭さんは大学卒業後
浅草の職人に弟子入りしその後独立。
葛飾区伝統工芸士。
東京都優秀技能者(東京マイスター)受賞。

そもそもカンベリとは?

ギターでいうところのフレット、つまり三味線の糸を左手で押さえる所を

勘所(またはツボ)というのですが、

演奏をしていく中で勘所周辺の棹表面が削れて減っていくことを

カンベリと言います!(勘所が減る→カンベリ)

勘所の削れた三味線

カンベリが出てくるとスムーズな棹移動や正確なツボ押さえが出来なく、
また雑音の混ざった響き(「ビンつく」と呼ばれています)になってしまいます!
カンベリを放置したまま演奏を続けるとどんどん深くなっていくので、
ある程度目立ってきたら早めに三味線屋さんにカンベリ修理をお願いしましょう!

カンベリ修理体験

工程1:カンナ・ノミで削る。

それではカンベリ修理スタートです!

まずは削れている箇所に合わせて周りをカンナで削り、
高さを合わせていきます!

カンナ

特に深く削れている部分はノミで削ります!

カンナで削っても手応えがなくなったら棹表面の高さが合っている証拠です!
棹全体の高さが均等なるまで、カンナ掛けを根気強く繰り返します!
削る厚みを最低限に抑えるのが職人の腕の見せどころですね!

工程2:サンドペーパーでヤスリがけをする。

カンベリが除去できたら、サンドペーパーで棹全体にヤスリをかけていきます!
削った棹の表面がまっすぐになるように、

面の平らな木の棒にサンドペーパーを貼り付けて削っていきます!

サンドペーパーは目の粗いものから使用し、
だんだんと目の細かいものに変更していきます!

ヤスリがけ終了

工程3:砥石で砥ぐ。

サンドペーパーだけではまだザラザラした感触が残ってしまっているので、
続いて砥石で砥いでいきます!

砥石にも粒度(目の粗さ)があるので、
目の粗い砥石から細かい砥石へと交換していきます!
ハケで棹に水を塗りながら、伸ばすように棹全体を砥いでいきます!

工程4:象牙で磨く。

根気強く砥石で砥いでいくことでかなり滑らかになりましたが、
三味線のあの光沢はこの段階ではまだ出ていません!
光沢を出すために、続いて棹を象牙で磨いていきます!
象牙で磨く!?
全くイメージが湧きませんでしたが…

このような象牙の棒で磨いていくとのことです!
磨いていくと、だんだんと光沢が出てきました!

工程5:椿油でつやを出す。

最後につや出しのために、もしくはを塗るという工程です!
漆を塗る場合は何度か塗る必要があるのと乾かすのに時間がかかるため、
今回は椿油を塗ってもらいました!

椿油

後日油が乾いたら、親指の付け根の膨らんだ部分で棹表面をこすります!
こすることで熱が発生し、油がしっかりと馴染んでいくとのことです!
これにてカンベリ修理完了!

 

今回は掲載していない三絃司きくおかさん独自のカンベリ修理技術もありましたが、
大きくは上記工程を経てカンベリ修理は行われます!

想像していた以上に多くの工程があり、
また根気強く磨き続ける必要があることに驚きました!
本当に重労働ですし、長年の経験も必要です!
(今回も大部分は河野さんにやってもらいました。)

今回はカンベリ修理という普通はできない貴重な体験をさせていただきました!
三絃司きくおかさん、大変楽しく貴重な時間をありがとうございました!

三絃司きくおかによる小じゃみチントンワークショップ!(3月31日@東急ハンズ新宿店)

さて、そんな三絃司きくおかさんが2018年3月31日に、
手作り三味線キット小じゃみチントンのワークショップ
を行います!

小じゃみチントンワークショップ概要
日時:2018年3月31日(土)12:30の部/ 14:30の部/17:00の部
場所:東急ハンズ新宿店
料金:5,000円+税
所要時間:約120分

小じゃみチントンを1から作り、1曲覚えて帰るというワークショップです!
作成した小じゃみチントンはもちろんお持ち帰りいただけます!
(※塗装や、絵付けはお持ち帰り後、ご自身で行っていただきます。)

小じゃみチントン キット葛飾区伝統工芸産業職人会

小じゃみチントンはこちら↑のサイトで4,860円で販売されているので…
ほぼ小じゃみチントン分の料金のみで、
三味線職人さんから直々に
作り方と演奏を教えてもらえます!
おトク!!

三味線に興味はあるけど最初の一歩を踏み出せないなんて方に最適なワークショップですね!
これは行くしかない!

三味線キット「ちんとん」を組み立てて演奏してみよう!(ワークショップ申し込み用Webサイト)

こちら↑のWebサイトからお申し込みいただけます!
まだ若干名の空きがあるようですので、
興味のある方はぜひぜひお申し込みください!

おとなランドで小じゃみチントンワークショップ開催!(3月30日,3月31日,4月1日@国際フォーラム)

3月30日(金)〜4月1日(日)の3日間東京国際フォーラムで開催されるおとなランド(公式HP)というイベントでも、
三絃司きくおかさんによる小じゃみチントンのワークショップが開催されるそうです!
(おとなランド自体は入場無料です!)

小じゃみチントンワークショップ 三絃司きくおか 河野 公昭(東京三味線 伝統工芸士)
入門者向け、ミニ三味線であなたも三味線デビュー。
約90分で製作、演奏を習うワークショップです。
参加費用5,400円(税込)
※三味線持帰りできます。

内容としては東急ハンズのものとほぼ同じ内容とのことですので、
興味があり日程や場所が合う方はぜひワークショップに参加して、
小じゃみチントンを体験してみてください!

というわけで今回は、三味線のカンベリ修理体験レポートでした!
ありがとうございました!


--- 邦楽村からのお知らせ ---


第22回和楽器もくもく会
日時:2018年4月29日(日) 13:00 ~ 17:00
場所:千駄木交流館(千駄木駅徒歩3分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!


新緑の池袋和楽器もくもく会〜箏と竹と地歌三味線と琵琶〜
日時:2018年5月5日(土) 11:00 ~ 17:00
場所:上池袋コミュニティーセンター7階(池袋駅東口徒歩8分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!

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