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歌舞伎・長唄の大傑作”勧進帳”を紹介!人情溢れるストーリーと鮮やかな演奏!

歌舞伎・長唄とえば勧進帳!とよく耳にするのですが、
見どころなど知らないことが多かったので、調べて記事にしてみました!
人情味あふれる話で、見どころである滝流しの三味線もとてもカッコいいですよ!

勧進帳とは

作曲:四世杵屋六三郎  作詞:三世並木五瓶
勧進帳は歌舞伎・長唄の演目です!
源義経・武蔵坊弁慶が関所を通る際のやりとりを演じています!

初代市川團十郎が1702年2月の『星合十二段』に取り入れたのが初演とのことで、
それを五代目市川海老蔵(七代目市川團十郎)が能の様式を取り入れ、
1840年3月に江戸の河原崎座にて演じられました!
(能の演目:如意の渡しでの出来事を基軸にした『安宅』)

勧進帳の登場人物

源義経

平安末期の武将で、源頼朝の異母弟。
源平合戦で活躍。

武蔵坊弁慶

五条の大橋で源義経と出会って以来、義経に最後まで仕える。
怪力で、元は比叡山の僧。

冨樫左衛門

安宅(あたか)の関の関守。

勧進帳のストーリー

・源頼朝に追われる源義経一行が、京都から奥州平泉(岩手)へ行く道中の話。
・道中の安宅(あたか)の関(石川県)にて、義経一行は山伏(山中の修験者)姿に扮し関所を通ろうとした。
・安宅の関の関守である冨樫左衛門は一行を引き止め、「山伏ならば勧進帳を出せ」と行った。(勧進帳:寺に寄付を募るお願いが書いてある巻物。)
・もちろん勧進帳など無いが、義経の家来である武蔵坊弁慶は機転をきかせ白紙の巻物を勧進帳に見立て読み上げた。
・無事関所を超えた一行だが、「義経に似た者がいる」と再び呼び止められた。
・弁慶は不敬を承知の上で、疑いを晴らすためあえて持っていた杖で義経を激しく叩いた。
・なんとしてでも君主を助けようとする弁慶の姿に心を打たれ、冨樫は関所を通る許可を出した。
・涙ながらに弁慶は無礼を謝罪し、義経は弁慶の手を取り感謝します。
・先ほどの非礼を詫び富樫は酒を振る舞う。弁慶は酒を飲み干しその間に一行を先に行かせる。(延年の舞→長唄滝流し)
・逃してくれた富樫に感謝しつつ、弁慶は義経たちを追いかけます(飛び六方)

長唄における勧進帳

長唄の舞台で勧進帳を演奏するといったら、
一番人気は滝流しの部分とのことです!

滝流しのみを演奏している動画です!

こちらの動画14:00少し前辺りから、滝流しの歌詞がはじまります!

これなる山水の 落ちて巌に響くこそ
鳴るは瀧の水 鳴るは瀧の水

実にスピード感溢れる派手な演奏ですね・・・!
山中の激しく流れ落ちる滝を表現しているのでしょう!

この素晴らしい合方(俳優に合わせて演奏される三味線)は、
明治時代に活躍した三代目杵屋正次郎によって後から付け加えられたと言われています!

【おまけ】タモリは現代の勧進帳?

天才バカボンなどの作者として有名な赤塚不二夫氏が
2008年にお亡くなりになった時、タモリさんが告別式にて弔辞を読み上げました!
約8分にも及ぶこの弔辞が実は白紙だったのではとニュース等で大変話題となったのを覚えています!

弁慶が「読み上げ」で持ち合わせの巻物を朗々と読み上げる場面の連想から、
あたかも原稿を読んでいるようで実は即興でものを言っているさまを、
「勧進帳」という。

これが本当なら正にタモリさんは現代の勧進帳ですが、
タモリさんを育てたプロデューサーの故・横澤彪さんの記事で真相が語られています!
タモリに聞いた「赤塚弔辞」白紙のワケ

 

この勧進帳という演目、人情溢れる分かりやすいストーリーと迫力ある演奏で
人気を獲得していったのでしょうね!
背景が分かると、歌舞伎も長唄もとても面白く鑑賞することができます!

以上、本日は勧進帳の紹介でした!

— 長唄・端唄・小唄記事一覧 —

お江戸日本橋
京鹿子娘道成寺
供奴
二人椀久
松の緑
勧進帳
老松

邦楽村からのお知らせ

第24回和楽器もくもく会
日時:2018年6月23日(土) 17:30 ~ 21:00
場所:千駄木交流館(東京メトロ千代田線千駄木駅 徒歩3分)
参加費:500円(当日現金払い)
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第2回千葉和楽器もくもく会@蘇我駅
日時:2018年7月14日(土) 13:00 ~ 17:00
場所:蘇我コミュニティセンター2F和室(JR京葉線蘇我駅 徒歩5分)
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神戸和楽器もくもく会
日時:2018年7月28日(土) 12:00 ~ 16:00
場所:青森ねぶたワールド((阪神本線神戸三宮駅徒歩5分))
参加費:500円(当日現金払い)
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神奈川和楽器もくもく会(in全国邦楽合奏フェスティバル)
日時:2018年9月2日(日) 11:00 ~ 17:00
場所:洗足学園音楽大学(東急線溝の口駅徒歩8分)
参加費:500円(当日現金払い)
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