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尺八の色々な曲が聴けて楽しい演奏会!早稲田大学 虚竹会「師走演奏会」のコンサートレポート

昨年の12月に早稲田大学虚竹会の師走演奏会に行ってきました。
だいぶ期間が空いてしまいましたが、とても楽しい演奏会だったのでレポートを書きました!!

前半

六段之調

演奏会の開始を飾るのは虚竹会一年生による六段之調。
「和楽器の演奏会に来たらやっぱこれだね」というくらい聞いていて落ち着く曲ですね。

この曲を聞くと、演奏会始まったなぁ〜と心が演奏会モードに切り替わっていきます。

演奏は一年生ということもあり、まだ初々しさがまだ見える演奏でした。しかし、しっかりと練習してきていることが伺える仕上がりとなっていました。

来年の関東学生三曲連盟の新人演奏会ではどのような曲を披露してくれるのか、どのようなレベルアップをしているのかとても楽しみです!!

尺八二重奏曲「竹」

初代山本邦山作曲の尺八二重奏曲「竹」の登場です。

竹は緩急ある章立てで、聞いていて楽しい・吹いていて楽しい名曲です。

演奏は上級生の深みある尺八の音がとても素晴らしものでした。高音の高さに加え、低音がビリビリと響き、それらが重なることで厚みのある演奏です。上級生の貫禄を感じます。

ちなみにこの日はテレビ朝日の格付けチェックの撮影も来ており、「竹」の演奏が格付けチェックの和楽器の紹介動画で少し流れていました〜

すごい!!全国区デビュー!!

トワイライト・セイリング

竹に続くのは水川寿也作曲のトワイライト・セイリングです。

メロディのカッコ良さから、尺八奏者を始めとして多くの和楽器奏者に広く愛されている曲ですね!!暇さえあればトワイライト・セイリングの一節を吹き、箏や三味線の人に「調弦できないっ」って怒られている方をたまに見かけます笑

早いテンポになると、どうしても尺八が前のめりになったり、音の出始めのラグで遅れてしまうこともあります。ですが、しっかりとテンポをキープしつつ、聴きやすいテンポ感で演奏されていてとても良かったです。

また、高音を出しつつ指が細かくなる部分もしっかりと演奏されていて素敵でした!!

 

乱輪舌

乱輪舌、こちらも演奏会では鉄板の一曲ですね。聴きやすい現代曲などに合わせて鉄板の曲が入っていて、とてもバランスが良いなと感じました。

鉄板ですが難しい曲ですが、こちらも非常に聴きやすく演奏者の練習の成果がしっかりと伝わってくる曲に仕上がっていました〜

学生の頃、私も同じく尺八サークルでした。乱輪舌を練習するも合奏する機会がなかったので、こうやって合奏できる大学のつながりがあるってとても素敵なことですね。

演奏と共に縁というものも感じました!!

篝火

前半を締める曲は野村正峰作曲の篝火でした。揺れる篝火のように美しい箏の音色と、高音の尺八が各楽器の音色の美しさを教えてくれる名曲です。

響き渡る尺八の音を聴くと、暖かさの中にしっかりと芯があり、音が立っているようなイメージを感じます。はるか遠くまで届くような尺八の音、とても綺麗でした。

お箏と調和しつつも尺八の音色も確立されており、聴き心地の良い演奏でした。最後の一音までしっかりと鳴らし、吹き終わる最後が印象に残っています。

後半

梅だより

後半は一年生が演奏する梅だよりから始まりました!!梅だよりは、尺八同士が息を合わせながら楽しく吹ける良い曲です。前半はゆったりとしていて、後半はテンポよく明るい雰囲気と、構成もわかりやすく曲のイメージもとてもしやすいです。

毎度のことなのですが、梅だよりのタ〜ラタララ〜というリズムがう〜め〜だ〜よ〜り〜に聞こえます。私だけですかね笑

簡単な曲ですが、簡単だからこそ合奏となるとリズムや音程のズレが目立つのですが、聞いていてしっかり合わせようというお互いの心が伝わってくるような演奏でした!!

狐愁

梅だよりの一年生4人の合奏から一変、次は尺八ソロ曲の狐愁でした。
前半はロングトーンでの音の移り変わりが哀愁を感じさせ、後半は高音域の激しさが切なさを感じさせてくれます。

音の入り方やロングトーン、細かい部分の音の繊細さなどさすがという演奏でとてもレベルの高い一曲でした。
スーッと自然に入ってくる音に魅せられる、そんな演奏でした。

鹿之遠音

古典本曲、鹿之遠音の登場です!!こちらの鹿之遠音は虚竹会会員と先生での演奏でした。

鹿之遠音、尺八の演奏会で聞くことが多く、古典本曲の中でも非常に有名な曲ですね。教科書なんかにも記載されていた気がします。

演奏ですが、先生の演奏は圧巻でその雰囲気や息遣いから引き込まれる世界観となっていました。しかし、会員の方の演奏も先生の世界観としっかり共鳴して輝く演奏でした。音の入る前の空気感や、入った際の音の処理がとても自然で美しかったです。

座って動かずに吹いているのに、世界観が現れるというのは本当にすごいなと思います。身振り手振りで表現することも大切ですが、音や息遣い、見えない仕草で表現するというのは日本の伝統楽器ならではというところでしょうか。

 

明鏡

お次は杵屋正邦作曲の名曲、明鏡です。

非常に難易度の高い一曲ですね。最初はゆったりですが徐々に手数が多くなり難易度が高くなる曲です。
尺八と三味線で弾けるので人気の高い曲ではありますが、実際に演奏するとなるとレベルが高く大変です。

三味線と尺八の息がピッタリで見事という演奏です。お互いの音でその雰囲気を相乗的に向上させ会場全体に響き渡るような音色を奏でていました。

三味線の弦が響く音と、尺八の響く音、お互いに違う響きを持っていてどちらも趣深くてとても素敵です。

尺八協奏曲

演奏会も終盤に差し掛かり登場したのは尺八協奏曲です。

山本真山先生作曲のこの曲はいつ聞いてもとてもカッコ良いなと思います。

独奏尺八を幹として構成されるこの曲は壮大さを感じさせてくれます。また、部員の皆さんが幾度といろんな曲で合奏してきた厚みが伺えます。

この曲を聞くと、不思議と演奏して来た人たちがどういった時間を過ごして来たのかが見えますね。虚竹会のみなさんが過ごして来た年月が音となり現れるというような素晴らしい演奏でした!!

虚竹のためのさくらソーランQUARTET

ラストを締めくくるのは今回の定期公演の為に書かれた曲、虚竹のためのソーランQUARTETです。今回は会員総勢13人という大合奏でした。

池上眞吾先生作曲のこの曲は、さくらさくらを幻想的に彩った前半と、複数の尺八による多彩な音の重なり合いが魅力的な後半という二部構成になっています。

前半で緩・静・伸などを表現し、後半は一変して急・動を表現していて非常に面白い構成となっていました。
尺八だけの会だからこそできる、尺八をよく知っているからこそできる一曲ですね。

オリジナリティがあり、虚竹会の定期演奏会のラストを飾るのにふさわしい演奏でした〜

 

虚竹会の師走演奏会、2017年も素晴らしいクオリティの演奏会でした

虚竹会の師走演奏会、2016年・2017年と連続でお邪魔していますが、いつ見ても様々な曲が高いレベルで披露される素敵な演奏会です。

尺八だけの会ということもあり、普段は中々聴けない大構成の尺八曲が聴けるというのは魅力的ですね!!
2018年の今年も更にレベルアップした素晴らしい演奏が聴けるのが楽しみですね〜

今年も12月に開催されるので、皆様もぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか〜

虚竹会のみなさん本当にありがとうございました!!

 

邦楽村からのお知らせ

第24回和楽器もくもく会
日時:2018年6月23日(土) 17:30 ~ 21:00
場所:千駄木交流館(東京メトロ千代田線千駄木駅 徒歩3分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!


第2回千葉和楽器もくもく会@蘇我駅
日時:2018年7月14日(土) 13:00 ~ 17:00
場所:蘇我コミュニティセンター2F和室(JR京葉線蘇我駅 徒歩5分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!


神奈川和楽器もくもく会(in全国邦楽合奏フェスティバル)
日時:2018年9月2日(日) 11:00 ~ 17:00
場所:洗足学園音楽大学(東急線溝の口駅徒歩8分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!

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