
さてさて、今回は先日お届けした記事の後半です!
前半はこちらをご覧ください^^
『大般若』というめちゃくちゃかっこいい曲で高揚した会場。
10分間の休憩が終わり、第二部に移ります!!
さてさて、第二部は一転して静かな雰囲気からはじまりました。
どんな展開になるのでしょうか……?
2部:「花魁 小紫~偲ぶるおもひ~」
KIRIGAMIST 千陽さんによってきり抜かれた一輪の花。
1部にはなかったスクリーンも降りています。
それをバックに、主催の梶野さんが語り始めます。
小紫のお話
「小紫」という花魁の女性をご存知でしょうか。
2部は、花魁の中でも特に美しかったと言われる「小紫」に焦点が当てられます。
歌舞伎の題材にもなってきた、彼女の人生とはどんなものだったのでしょうか。
彼女が送った人生は、悲しい恋物語でした。
小紫は、才色兼備で性格も優しい女性でした。
「小紫」という名前も、和歌がうまかったということから、紫式部になぞらえてつけられたものだそうです。
そんな彼女は吉原でも特に輝いていた花魁。小紫のもとには、数多くの男性が足繁く通っていたといいます。
鳥取藩の平田権八は、剣術の得意な青年でした。
そんな彼は、父が同僚に馬鹿にされたのを怒ってその同僚を殺してしまいます。
逃げるようにして江戸に行った権八は、吉原で小紫と出会って恋に落ちます。
しかし、吉原の中でも最高ランクの小紫。会いに行くにはお金がかかります。
身を隠して生活をしていた権八は、悪事でお金を稼ぐしか術がありませんでした。
そうして2人の仲は深まっていくのですが、ついに権八は処刑されてしまいます。
それを知った小紫は吉原を抜け出し、権八の墓の前で自害しました。
小紫はその日に身請けをされる予定で、自由の身になれるはずでした。
それでも権八のもとへ行き、権八と来世で契りを約束を交わしたのです。
梶野さんは最後に付け加えました。
「小紫という名前が付いている物は他にもあります。蝶々とか花とか。
そういったものを含めて、この作品は成り立っています」
『花魁 小紫~偲ぶるおもひ~』
スクリーンが上がり、箏・笛・太鼓による合奏がはじまります。本当に凄かったです…。

音の粒が本当に綺麗に聴こえてきて、その余韻まで会場中に響いていました。
バチの残像が綺麗な弧を描いていたのを鮮明に覚えています。舞台袖ではこれまでよりも大きな紙による切り紙が披露されています。

大きな紙を分割して組み合わせていて、最後に組み合わせて完成した瞬間は本当に感動しました!!

リハーサルから見学させていただいて3~4時間ほど滞在していたと思うのですが、
「もっとこの空間を楽しみたい」と思えるような、本当にあっという間な時間でした。
紡ぐプロジェクトのみなさん、素敵な時間をありがとうございました!
コメントはこちら