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鼓童新作公演「巡-MEGURU-」(演出:住吉佑太)インタビュー後編!鼓童史上にない新感覚の舞台!

太鼓芸能集団鼓童の新作ツアー「巡-MEGURU-」インタビュー、
後編は引き続き巡演出担当の住吉佑太さんと、
同じく鼓童若手メンバーの山脇千栄さんへのインタビューです!
鼓童を目指したきっかけや今後の和太鼓界についてなどお聞きしました!
それではどうぞ!

↓前編はこちら

鼓童新作公演「巡-MEGURU-」(演出:住吉佑太)インタビュー前編!心象風景を巡る舞台

巡-MEGURU-紹介

2018年秋から日本全国ツアーを開始する新作「巡」。

鼓童 「巡MEGURU—」公式HP

鼓童入団後まもなく舞台の中心に立ち、演奏だけでなく作曲やアレンジなどでも
才能を発揮してきた住吉佑太が初演出を担う。

住吉が生まれ育った香川に伝わる獅子舞や、徳島の阿波踊り。
栃木や群馬に伝わる八木節や、岩手に伝わる鬼剣舞や獅子躍の唄の一節。
そして佐渡の鬼太鼓や島根の石見神楽など。
郷土芸能をさりげなく織り込み、再創造することによって、
住吉特有の音楽世界が鼓童の太鼓音楽をさらに広げていく。
他にも鼓童が長年演奏してきた「三宅」をさらに昇華させた曲、世界の民族音楽にインスパイアされた曲、
西洋音楽的なアプローチで作られたリズムアンサンブルや即興曲など、全ての曲が本作のために作曲されている。

その音楽的な振り幅には、今までにはない試みが凝縮されている。
今回のテーマ曲とも言える「巡」は舞台に先駆けて18年初旬より公開。
新しい才能が鼓童を未知なる世界へ飛躍させる。

住吉佑太さん紹介

小学校2年生より和太鼓を始める。
2010年研修所入所、2013年よりメンバー、「大太鼓」やソリストに抜擢される。
舞台では主に、太鼓、笛、「混沌」公演ではドラムを担当。
軽やかなバチ捌きを得意とし、また「草分け」「結」「炯炯」「綾織」など
舞台の要となる数々の楽曲を生み出す、鼓童のサウンドメーカー。
2017年、「打男」北米・国内ツアー参加。
「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」、「幽玄」で坂東玉三郎氏と共演。
2018年「Evolution」ヨーロッパツアー参加、「巡 -MEGURU-」で初演出を務める。

山脇千栄さん紹介

2015年研修所へ入所。
2017年より準メンバー、2018年より正式メンバー。
舞台では主に、太鼓、笛を担当。2017年「佐渡宿根木公演」、「若い夏」、「交流公演」出演。
2018年エジプトでの「Japanese Drums Concert」に出演。

巡に出演する鼓童若手二人への質問

ー さてここからは山脇さんにも加わっていただきましょう。
まずはお二人が和太鼓をはじめたきっかけをお聞かせください。

【住吉】
実は僕たち二人は同郷で中学校も同じなんですけど、
その地域で町興しで町を元気づけようという時期がありました。
町興しの内容は子供達に太鼓を叩かせて盛り上げようというものに決まり、
僕の小学校にもその誘いがきたので興味本位ではじめたのがきっかけです。

【山脇】
鼓童の山脇千栄です。よろしくお願いします。
私は香川県で有名な獅子舞太鼓を昔から叩きたかったんですが、
なぜか私の自治会にだけ獅子舞太鼓が無かったんです。
「太鼓を叩きたい」とずっと言っていたら母に「町に太鼓グループがあるよ」と教えられ
それがきっかけで住吉と同じ太鼓グループに入りました。

ー ありがとうございます。
続いてお二人が鼓童を目指したきっかけはなんだったのでしょうか。

【住吉】
鼓童には交流公演という子供達に向けて太鼓を伝えるイベントをやっているのですが、
その交流公演が地元香川でも開催されました。
で、それがすごくかっこよかったんですよね。
「太鼓を職業にしている人達がいるんだ」と思ったのが鼓童を目指したきっかけです。
そのまま一切迷うことなく、高校卒業後佐渡へ渡り鼓童の研修所に入りました。

【山脇】
私も同じ交流公演を見ていたのですが、その時は特に鼓童に入りたいとは思わなかったんです…笑
その後も鼓童は何度も交流公演に来てくれたんですけど、
憧れの存在ではありましたが自分が鼓童で太鼓を叩くイメージは全く無くて、
高校卒業後は看護学校に入りました。
さぁいよいよ看護師になるぞというタイミングで自分が本当にやりたい職業って何なんだろうと立ち返って、
その時に鼓童が出て来ました。
住吉がちょうど研修を終えてプレイヤーになった頃で、そこに触発されたというのもありますね。
看護学校を卒業したら鼓童に挑戦しようと決意しました。

ー 鼓童には幅広い世代のプレイヤーがいます。
先輩たちにあって自分たちに足りていないと思うことはありますか?

【住吉】
太鼓ですごく大事なのって、太鼓以外の全てだと思うんです。
太鼓や太鼓以外のことに向き合ったり、経験する全てのことが太鼓の糧になると思っています。
そういう人生経験というのはまず絶対に先輩たちには追いつけないですよね。
どんなに音楽を勉強して技術を身につけても一生追いつけないと思っています。
だから腐るというわけではなく、常に追いかけ追求していこうと思いで取り組んでいます。

【山脇】
私は2018年4月に正団員となったのでまだまだなところばかりなのですが…笑
一番は技術面ですね。
鼓童は一音一音をどれだけ大切にしどれだけ良い音を届けるかに向き合っています。
毎日いろんな先輩が稽古している姿を集中して見て、どうやったらお客様に良い音が届けられるかということを考え取り組んでいます。
鼓童が何十年もかけて作り上げた最高の音を先輩たちから受け継ぎ、超えていきたいです。
より良い音になるよう日々勉強しています。

ー 逆に若手である強みはどういったところでしょうか?

【住吉】
やはり固定概念が強すぎないところでしょうか。
ずっと長くやっていると固定化されてしまうものもありますが
僕たちの感覚だと「そうじゃなくてもいいでしょ?」と思えるところがあって、
今回「巡」を任された理由にはそういう感覚の違いもあると思うんですよね。
感覚の違いにも説得力があれば主張しても良いし、作品にしても良いと思っています。
その感覚の違いが勘違いにならなければ良いのですが…笑

【山脇】
住吉も言っていますがまだ鼓童の中での固定概念が無いと言いますか、
鼓童の先輩たちが考えなかったことで勝負できる点ですね。
私たちはプロになった期間よりアマチュアの期間のほうがずっと長いので、
その分自分自身の中から出てくる色で勝負していく時もあります。逆にそれが今までになかった曲調で「新しい感じでいいね」と先輩から言ってもらえる時もありました。

 

ー ありがとうございます。
ざっくりとした質問で恐縮ですが、今後和太鼓の世界はどうなっていくと思いますか。

【住吉】
盛り上がっていくのか衰退していくのか…それは本当に僕たち太鼓打ちにかかっていると思っています。
正直なところ民謡や各地の郷土芸能を伝えたい、聴いてもらいたいとしても、
今の時代には合わないため直接的なやり方ではもはや浸透しないと思っています。
僕自身も郷土芸能や民謡全てが好きなわけではないのですが、それでもある民謡や郷土芸能の出すフレーズが単純にかっこいいと感じることもあります。

そうした若い感覚でもかっこいいと思えるものをさりげなくエッセンスとして曲に取り込むことで、太鼓や郷土芸能に興味を持つきっかけになればいいなと思っています。
「巡」にも言われないと分からない程度ですがそうしたエッセンスを入れています。
今の世代の方達にそうしたエッセンスを新しい音楽のジャンルとして提示できれば、音楽としての太鼓が次のステップに発展していけるのではないかと思っています。

【山脇】
和太鼓団体はアマチュア・プロ共にすごく増えてきていますが、
どうやってそれを保っていくかだと思います。
今回住吉が作った「巡」という作品も次世代を担う若者に向けた作品なので、
このような曲で若い太鼓打ちが増えてくれればなと思っています。
また太鼓とはあまりマッチしない印象がありますが、
FacebookやTwitterなどを利用してコミュニティを広げて情報発信していくことも
今後の和太鼓界の発展を後押しすることになると思います。

ー ありがとうございます。
お二人にとって和太鼓とはどのようなものでしょうか。

【住吉】
自分の意志で太鼓を選んだとは思っていなくて、自分の意志とは別に導かれるように始めていました。
自分は太鼓叩くために生まれてきたんじゃないかと思うくらいに思っていて、人生の一部だと思っています。
太鼓を辞めることは全くイメージできないですし、まさに巡り合わせのようなものですね。

【山脇】
一番は単純に「太鼓は楽しい」という気持ちがあります。
自分の楽しい気持ち、悲しい気持ち、様々な気持ちを全部音として表現できる、自分を存分に表現できる楽器だと思っています。
これからも皆さんに良い音を届けたいなと思います。

ー 最後に「巡」を見に来て下さるお客様に一言、お願いします。

【住吉】
先ほどお伝えした通り太鼓を知っている皆さんにも満足していただける舞台ですし、
見たことがない方にも楽しんでもらえる公演となっているので、
インストのライブを聞きにくる感覚で見に来てもらえたらいいなと思っております。
皆さんが想像しえない、今までに経験したことのない新しい音楽があります。
「日本人」としてのアイデンティティに響くものもあれば、
もっと深く「人類」として感じるものもある公演になっております。
ぜひ、気軽に見に来てもらえればなと思います。

【山脇】
クラブミュージックのようにノれたりヒーリングミュージックのように癒されたり、
今までにない新しい太鼓のイメージを持てる舞台となっております。
私たち演者自身も心象風景に入り込んで演奏していますので、
皆さんも一緒にイメージして頂けるような舞台にしていきたいと思っています。
初演は地元香川です。ぜひ見にいらしてください。

ー ありがとうございました。
鼓童の住吉佑太さんと山脇千栄さんでした。

 

「巡」の詳細・チケット購入情報

ありがとうございました!
鼓童の中でも若手のお二人へのインタビューでした!
今後の鼓童が楽しみになるような、自身の考えをしっかりと持った頼もしいお二人でした!

さてそんなお二人も出演する新作「巡」のツアーが11月よりはじまります!

鼓童史上ない新感覚の公演です!今まで和太鼓に興味のなかった方もぜひご来場ください!
今までの鼓童とはまた違った新たな一面が見られますよ!
以下のリンクから詳細確認・チケット購入ページへいけます!
ぜひお近くの会場で、新たな鼓童を体験しに行きましょう〜!

邦楽村からのお知らせ


大阪和楽器もくもく会
日時:2018年11月23日(金祝) 14:00 ~ 17:30
場所:北浜「和み」の文化スペース キタリシテ (地下鉄堺筋線/京阪電鉄北浜駅 徒歩3分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!


第8回池袋和楽器もくもく会
日時:2018年12月1日(土) 11:00 ~ 17:00
場所:池袋本町第二区民集会室(東武東上線北池袋駅下車徒歩4分)
参加費:500円(当日現金払い)
詳細確認・お申し込みは こちら から!

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