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津軽三味線ビギナーが津軽三味線を始める時に困った事「三味線を買う」

津軽三味線ビギナーが津軽三味線を始める時に困った事「三味線を買う」

私Keisukeは尺八と和太鼓をやっていましたが、この度津軽三味線を始めました〜
津軽三味線を初めて約1ヶ月が経ちました。
まだまだヘッポコ三味線奏者ですが、日々成長を感じる今日この頃です。

今日は尺八、和太鼓しかやってこなかった津軽三味線ど素人が津軽三味線を始めるにあたってつまずいた、三味線を買う時のポイントをご紹介いたいします。

これから津軽三味線を始めたいって人の役に少しでも立ったら嬉しく思います。

津軽三味線を買う

先ずはここからつまずきました〜

何買ったらいいかわからない。

津軽三味線を買うに当たってあった前知識は

  • 津軽三味線は太棹三味線
  • 大きい

くらいでした。

更にはどこで買うの?新品を買うべきか中古を買うべきか、なども???でした。

結果として私はヤフオクで中古を探すことにしました。
やはり新品の津軽三味線はやはり高い…中古もお店で取り扱っているものは高い….

お金はない!!
だから安く練習できるものが欲しかったんです。

そうなるとやっぱりオークション。メルカリなどのフリマ系も探したのですが、出品数が少なかったです。
やはりヤフオクの出品数は群を抜いていますね。

お金あるよ!!やっぱ新品じゃなきゃ!!という人はお店で買うのがベストですね。
お店であれば、インターネットよりは実際の店舗に行った方が良いかもしれません。
一から教えてくれるので間違いない一品が買えるはずです。

なんやかんやで色々苦労してヤフオクで探した結果、買った三味線はこれです〜これを17,000円で落札しましたー。
ギリのギリまでは10,000円切ってたのですが、やはり最後は値段が上がりますね。

これにした理由

  • 値段が安い
  • 付属品が豊富
  • 皮破れがない
  • 竿も壊れていない

などなど、買ってすぐに始められることが決め手でした。

さてさて、実際に三味線を探す・買う時に見ていくポイントです。
今回は周りにいる津軽三味線奏者に助けられながら吟味していきました。
その時に色々なポイントを教えてもらいました。

津軽三味線を探すポイント

必ず見たいポイント

竿の太さ

太棹であるかどうか。
津軽三味線は太棹三味線を主に使用しています。。
別に太棹でなくともよいみたいですが、太棹を探しておけば間違いはないです。
写真は左から、太棹→中棹→細棹です。

太棹は竿幅が3〜3.5cm以上とかかなり太めです。
私が今回買ったのは2.9cmなので実は中棹なんです。
がっつり太棹の場合、糸巻き大きいのもポイントです。

棹が鳩胸かどうか(鳩胸でないこと)

棹の胴に近い部分が鳩胸かどうかもチェックです。

鳩胸とは胴に近い部分の竿が滑らかな曲線を描いているもので、長唄や地唄の三味線は鳩胸のものが主です。
長唄は鳩胸ですが、地歌は津軽三味線と同じ形状になっています。
※2017年6月3日修正 コメントをくださりありがとうございます。

津軽三味線の場合、鳩胸ではない形になります。これは胴に近い部分まで弾く為なんです。
これは太さよりも見極めが楽なポイントです。

さわり

棹にさわりが付いているか、これも見るポイントです。
さわりというのは一の糸(一番太い糸)の上駒(糸巻きの少し下)に付いている機能になります。
表面から見ると四角だったら丸だったりのポチっとしたものがあります。
背面から見るとネジ巻きのようなものがついています。さわりは調整することで、弦がより響くようになる機能です。
太棹であれば基本的に付いていますが、中棹の場合ついていないものも多いです。
中棹か太棹か判断が難しい場合、さわりの有無を見てみるのもポイントです。

胴かけ ※追記

Facebookにてコメントをいただきました。
胴かけも見やすく判断しやすい部分でとても良いです!!

胴かけは三味線の胴に付いているパーツのことで、腕を乗せる部分になります。
津軽三味線の胴かけは樹脂製などのツヤツヤした胴かけの場合がほとんどのようです。

地唄・長唄・民謡の三味線の胴かけは布製のものです。
ヤフオクとかだと胴かけがない場合もありますのでお気をつけください。

見極めにプラスできるポイント

皮破れ

買ってすぐに練習したいという人は皮の破れていないものを探すのが良いです。
しかし、皮の状態は写真だけでは分かりづらくすぐに張り替えなんてこともあるようです。

私は今回破れていないものを買いましたが、破れていて良い三味線を購入し、張り替えるというのもよくあることだそうです。
張り替えはお店や貼る皮にによって様々ですが、3~4万前後みたいです。

津軽三味線の場合、打つことが前提なので犬皮が良いそうです。
犬皮破れなしだったら買いかもしれません。

バチ皮

バチ皮は胴に貼ってある皮の上にさらに貼ってある皮のことです。
バチで胴の皮を傷つけないように保護する為に貼ります。

津軽三味線のバチ皮は胴の中心部分までガッツリ貼ってあります。
津軽三味線は前バチ後ろバチといって、胴を広く使用する為です。

地唄や長唄は、バチ皮が丸く、胴の上の部分のみのものになります。
民謡で使用している三味線だと、中間くらいの大きさだったりする場合もあります。

貼ってなかったり、剥がれている場合もあるのでプラスアルファくらいで確認する感じです。

津軽だけど避けたい場合

天神の破損

天神とは、三味線の一番上の部分になります。天神は音の命です。これが大きく破損している場合、竿を変えないといけなかったりするので、注意が必要です。
また、胴、竿にヒビも同じく、音に影響してきますし、場合によってはすぐに使えなくなる場合もあるの注意です。

お写真の三味線は邦楽村も大変お世話になっている森さんという方の三味線の天神です!!
カッコいいですよね。これはオーダーメイドですよ!!

ここら辺を見れば大体津軽かどうか判別できます。
ヤフオクなどでは本当にどうなっているのか難しい場合が多いです。

後々まで考える場合のポイント

竿の木材の種類

三味線の場合、竿に使用する木材は花林、紫檀、紅木などがあります。
それぞれで特色が異なるのですが、花林は初心者の練習用三味線に主に用いられます。
紅木は一般的な三味線から高いものまで。
紫檀は紅木よりランクは下がりますが良い木材です。しかし紫檀は材料の関係でほとんど手に入らず紫檀の三味線は現在ほとんどないです。

糸巻きの種類

糸巻きはプラスティック、象牙、木材などがあります。
一般的にはプラスティックですが、まれに象牙の糸巻きが付いるものもあります。
木材では、黒檀というとても堅い木材(箏の場合黒檀のものはかなり高いです)を使用しているものもあるようです。

木材の種類や糸巻きの種類はプラス要素ですが、竿はなるべく花林は避けた方が良いそうです。
演奏会など舞台に立つならやはり紅木の方がオススメみたいです。

あったら嬉しいポイント

これらがある三味線は値段がガンガン上がります!!

彫り

綾杉彫、子持ち綾杉など、胴の内部に彫がある三味線があります。
これが音をよくすると言われています。しかしこの装飾は手間がかかるため、高い三味線が多いです。

ホゾ・金ホゾ

三味線は分解できるのですが、この分解の継ぎ目の部分をホゾと呼び、ホゾに金を使用して補強してあるものがあります。
そういった三味線を金ホゾ、金ホゾ付きと呼ぶみたいです。
実際見えない部分ですが、職人の技が詰まっていて、金ホゾの三味線も高くなります。
彫りに比べると音や見た目には影響ないので、あまり気にしなくて大丈夫です。

これらを持っている三味線がたとえ皮破れであっても値段がとても高くなります。

まとめておくと…

長くなったのでまとめておくと

  • 太棹(だいたい3cm以上)
  • さわりあり
  • 鳩胸じゃない
  • 判断が難しい時は糸巻きの大きさやバチ皮を見る
  • 天神や胴、棹にヒビや割れがないかどうか
  • 棹の材質(オススメは紅木)
  • 糸巻きの材質(なんでも大丈夫)
  • 彫りや金ホゾはあったら嬉しい、なくても大丈夫

といった感じです。
これらの条件に当てはまってたらほぼ間違いなく津軽三味線だと思います。
確実ではないですが探す時の参考にして見てください。

本当に色々な三味線がある。

ヤフオクやメルカリなどでは、本当に多く三味線出回っています。
完品、皮破れ、ケース付き、バチ付き、9つに分解できる三味線なんていうものもありました。
細棹や地唄用の三味線でも欲しいなって思うような美しいものも多くありました。

しかし、これというものを見つけるのは本当に難しいです。
太棹と書いてあるけど中棹だったり、津軽と書いてあるのに地唄用だったりと様々です。

また、見極めが大変でここの敷居が本当に高いなって感じました。

楽器を見つけるのがもっと楽だったらもっと気軽に始められるのになって感じました。
まぁ、苦労したらから愛着が湧くということもありますが。

私は今回とても良い三味線に巡り会えました。前の使用者様が本当に丁寧にしていたことがわかる楽器でした。
中棹で津軽三味線なんていいのかなという不安もありました。
しかし、津軽三味線をやっている人に見せると皆「いいじゃん!!良い買い物したね」と言ってくれて嬉しかったです。

あまり関係ないみたいですね。
あぁ…太棹じゃなかった…間違えちゃった…という人も自信を持って楽器を大切にしてあげてください!!

もちろんガッツリ太棹の津軽三味線も憧れますし、欲しいなって思ったりします。
が、今はこの三味線にこうして巡り会えたことに感謝です。
中々これというものに巡り会えないかもしれませんが、始めたい方はめげずに探して見てくださいー

皆さんが三味線を見極める時のポイントなどのご意見をお待ちしておりますー
今回は津軽三味線でしたが、細棹・中棹の見極めポイントなども嬉しいです!!


-----邦楽村からのお知らせ-----
第18回和楽器もくもく会参加者募集中!
日時:2017年12月16日(土) 13:00〜17:00
場所:千駄木交流館(東京メトロ千代田線千駄木駅徒歩5分)
詳細確認・お申し込みは こちら から!

和楽器好きの忘年会2017参加者募集中!
日時:2017年12月16日(土) 17:30〜22:00
場所:ふるさと おばこ(東京メトロ千代田線千駄木駅徒歩5分)
詳細確認・お申し込みは こちら から!

2018年新春 池袋和楽器もくもく会"箏と竹と琵琶と地歌三味線"参加者募集中!
日時:2018年1月8日(月・祝) 11:00〜17:00
場所:池袋本町第二区民集会室 会議室2階
詳細確認・お申し込みは こちら から!

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. By 張 (Jang Yun Seon)

    こんにちは。
    韓国の音楽学者の張允と申します。

    私は今、韓国の'NAVER'ていうWebで、世界の楽器を紹介するプロジェクト、
    “楽器百科( http://terms.naver.com/list.nhn?cid=58160&categoryId=58160 )”
    で作家として参加しているんです。

    今度, 私が担当する項目のなかで、三味線ていう日本の楽器があるんですが、
    そんなわけで、
    貴ホームページ blog の
    いろいろの内容を読んで、勉強しました。ありがとうございます。

    ちなみに,
    その楽器に関する画像が
    そうとう必要なんです。

    もしかしたら、このページの中 収録している一部画像を
    引用してもらってほしいなんですけど、
    許可をもらってるのが可能ですか。
    もちるん、著作権の表記はちゃんとしてます。

    検討した後で, ぜひ、E-mail回信をお願いします。
    下手な日本語なので、すみません。

    – 張 拜上 –

  2. こんにちは。
    韓国の音楽学者の張允と申します。

    私は今、韓国の'NAVER'ていうWebで、世界の楽器を紹介するプロジェクト、
    “楽器百科( http://terms.naver.com/list.nhn?cid=58160&categoryId=58160 )”
    で作家として参加しているんです。

    今度, 私が担当する項目のなかで、三味線ていう日本の楽器があるんですが、
    そんなわけで、
    貴ホームページ blog の
    いろいろの内容を読んで、勉強しました。ありがとうございます。

    ちなみに,
    その楽器に関する画像が
    そうとう必要なんです。

    もしかしたら、このページの中 収録している一部画像を
    引用してもらってほしいなんですけど、
    許可をもらってるのが可能ですか。
    もちるん、著作権の表記はちゃんとしてます。

    検討した後で, ぜひ、E-mail回信をお願いします。
    下手な日本語なので、すみません。

    – 張 拜上 –

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