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地歌箏曲”尾上の松”紹介!松の長寿と平和な御代を祝った超難曲!

本日は地歌箏曲の尾上の松を紹介します!
難易度は最高レベルで、三曲合奏をやる多くの方が憧れる名曲です!

 

尾上の松の概要

作詞者・作曲者不詳の、九州系地歌三絃曲として伝承された曲です!
歌詞には能・謡曲の「高砂」から取られています!
松の長寿にかけて、平和な御代を祝う素晴らしい曲なのですが、
作曲された頃はあまり有名な曲ではなかったそうです・・・

この曲が広く普及するようになったのは、宮城道雄に箏手付けをなされてからです!
1920年に東京音楽学校(現:東京藝術大学)にて開催された宮城道雄の第2回作品発表会で初披露されました!
1919年に開催された第1回作品発表会で先進的な曲が多く発表されたのですが、「宮城道雄は古典を知らない」といった批評を受け、
そこで尾上の松に箏手付けを行い、第2回作品発表会で披露したという経緯です!
これだけの名曲を発表されては、批評した人も何も言えなかったことでしょう笑

尾上の松は実在する!

尾上の松は、兵庫県加古川の尾上神社に祀られている相生(あいおい)の松です!現在5代目だそうです!
相生の松というのは、1つの根本から2本の雌雄の松が生えている状態を言うそうで、長寿と縁結びの象徴とされています!
加古川を挟んで尾上神社の向かいにある高砂神社も相生の松で有名です!

地歌箏曲「尾上の松」の相生の松が尾上神社のもので、
能・謡曲「高砂」の相生の松が高砂神社のものということでしょうか・・・?(不明)

ちなみに尾上神社の最寄り駅の名前は「尾上の松駅」というそうです!
一度行ってみたいですね笑

尾上の松の曲構造

[前弾き]→[前歌]→[手事1]→[中歌]→[手事2]→[後歌]

荘厳な雰囲気の前弾きから、「やらやらめでたや〜」と前歌が始まります!
尾上の松といえば「やらやらめでたや」

さて、中歌を挟んで手事は2回あります!
最初の手事は楽の手三段と呼ばれています!
雅楽の雰囲気が出ているという解説を見ましたが、
尺八が高音で伸ばしている部分が雅楽の龍笛のようだなと感じました!

2回目の手事は神楽拍子チラシが入っています!

チラシは歌に入る前の短い手事部分で、手事の気分を散らし歌に入る役割をします!

神楽拍子はよく分からず・・・神楽の独特のリズムということでしょうか・・・?
ただ後歌の手事はとても細かく激しく、技巧的です!
尾上の松は実力をつけた多くの地歌箏曲家にとっての憧れの曲と言われていますが、
こんな手事を聴いたら憧れずにはいられませんね!

そして手事2に引き続き、後歌もとても派手な曲調でラストまでいきます!
これを歌いながら弾けるってすごい!

尾上の松の歌詞

一 やらやら、めでたやめでたやと、うたひうちつれ尉(じよう)と姥(うば)、
その名も今に高砂の、尾上の松も年ふりて、
老(おい)の波もよりくるや、この下かげの落葉かくなるまで、
いのちながらへて、なほいつまでか、いきの松、
千枝に栄えて色ふかみ、琴の音かよふ松の風、
太平楽のしるべかな。

二 ゆたかにすめる日の本の、恵みは四方(よも)にてりわたる、
神のをしへのあとたれて、つきじつきせぬ君が御代、
万歳祝ふかみ神楽、にしみんの舞に八乙女の、
袖ふる鈴やふりつづみ、太鼓の音や笛の音も、
手拍子そろへていさぎよや。

三 あらおもしろやおもしろや。とざさぬ御代に相生の、
松のみどりも春くれば、いまひとしほに色まさり、
深くちぎりて千歳ふる、松の齢(よわい)も今日よりは、
君にひかれて万代の、春にさかえん君が代は、
万々歳と舞ひうたふ。

参考:
[手事物]-[尾上の松]
尾上の松(作曲者不詳・宮城道雄箏手付)|箏曲演奏家 福田恭子
尾上の松


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