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長唄の入門曲「松の緑」紹介!長唄を極限まで洗練した、シンプルで奥深い一曲!

本日は長唄の代表的な楽曲、松の緑をご紹介致します!

松の緑とは

松の緑は長唄の代表曲のひとつです!(長唄:江戸時代に歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した音楽
杵屋六翁(四世杵屋六三郎・1779〜1855年)が作曲しました!
調子は本調子です!

娘「せい」が「杵屋六」の名を襲名する際(名披露目)に作曲された、祝賀曲となっております!
ですのでこの曲は、おめでたい舞台で演奏されることが多いです!

他の長唄曲と比べてかなり短い曲(7〜8分程度)で入門者用の曲とされていますが、
ちゃんと演奏しようとするとかなーり難しいらしく、
「長唄は松の緑にはじまり松の緑に終わる」なる格言もあるとのこと!
簡単そうに見えて、かなり奥が深いようです・・・!(ゴクリッ・・・!)

杵屋六翁とは

松の緑は、江戸時代に活躍した杵屋六翁によって作曲されました!
杵屋六翁は、特に作曲能力が抜群に優れていたと言われています!

七世市川團十郎にも厚遇され、あの有名な「勧進帳」も作曲しており、
その他にも老松、吾妻八景、晒女、藤娘などを作曲しました!

松の緑の歌詞

今年より 千たび迎ふる春ごとに なおも深めに 松の緑か禿の名ある

二葉の色に 大夫の風の吹き通ふ 松の位の外八文字 派手を見せたる蹴出し褄

よう似た松の根上がりも 一つ囲ひの籬にもるる 廓は根引きの別世界

世々の誠と裏表 比べごしなる筒井筒 振分け髪もいつしかに

老いとなるまで末広を 開き初めたる 名こそ祝せめ

松の緑の曲内容

松の緑の作詞をした人物は不明とされていますが、
冒頭で加藤千蔭の以下の和歌が引用されております!

今年より 千たびむかふる 春ごとに なほも深めに 松のみどりか

「今年から1000回の春を迎えてもなお、青々と茂っている松の緑。」
歌い出しは、いつまでも変わることのない繁栄の象徴「松」の緑の
初々しさを歌っております!

また江戸時代の郭(くるわ・遊郭)の禿(かむろ・遊女の世話をする見習いの少女)には
「みどり」という名前が多かったとのことで、
松の「緑」禿(くるわ)の「みどり」を掛けております!

襲名したての娘見習いの禿(かむろ)初々しい松の緑の3つを重ねているわけですね!

そしてその後は、郭(くるわ)の禿(かむろ)が太夫(たゆう・最上位の遊女)となり、
いつしか夫婦結ばれ、共白髪となるまで長寿を全うする姿を描いております!
そのような太夫(たゆう)になれる風格が、既に娘には備わっていると、
娘に対する期待が込められております!

そんな感じで、娘がこれから歩む前途を祝した内容の歌詞となっております!

 

地唄三味線・津軽三味線とばかり関わってきたので長唄は全然分からないのですが、
聴いてみるとまた違った雰囲気で、良いですね!

今後も長唄についても記事にしていきたいと思います〜(^_^)

邦楽村では他にも、長唄・端唄・小唄の記事を掲載しております!

お江戸日本橋
京鹿子娘道成寺
供奴
二人椀久
松の緑


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